部下の成長を意識した仕事の与え方をしていますか?という質問をすると、
「あまり意識せずに、自分の仕事の一部を切り出して与えている」という回答が最も多く挙がります。
自分自身に当てはめて考えても、同様に感じる人は多いのではないでしょうか。
いつも同じような仕事をさせていたり、雑用的な作業ばかりになってしまっていたりすると、「もう少しレベルの高い仕事がしたいから転職したい」と言いだしてしまう事態や、「部下の独り立ちにはまだまだ時間を要する事態なんてことにもなりかねません。
そうならないためにも3つの“ゾーン”を意識した仕事の与え方が重要です。
3つのゾーンとは、以下の3つです。
1:コンフォートゾーン(快適空間)
2:ストレッチゾーン(挑戦空間)
3:パニックゾーン(混乱空間)
1:コンフォートゾーン(快適空間)
快適空間と言うように、今まで慣れ親しんだ作業で仕事をしている状態です。
その作業を効率的に進めることが出来るようにはなるかもしれませんが、新たな知見やスキルには繋がりづらく、さらなる成長には繋がりにくいという特性があります。
部下に仕事を与える際は、コンフォートゾーンにあたる作業ばかりにならないようにしてあげることが大切です。
2:ストレッチゾーン(挑戦空間)
このストレッチゾーンとは、「ちょっと頑張ればできること、誰かの支援があれば出来ること」です。
部下に主体的に進めてもらいつつ、上司として適切なタイミングで支援すればできる作業を与えることで、部下は新たな知見やスキル習得になり、成長に繋がります。
部下に仕事を与える際は、このストレッチゾーンに当たる仕事を意識すると良いでしょう。
3:パニックゾーン(混乱空間)
パニックゾーンは、部下のスキルレベルでは完了させることが難しい仕事や、上司が支援してあげられない仕事です。
このパニックゾーンにあたる仕事は、部下の挫折経験をつくり、場合によってはストレスでつぶれてしまう可能性があります。
また、上司の関わり方によっては、ストレッチゾーンになるかパニックゾーンになるかは少しの差でしかない場合もあります。上司としての関わり方を踏まえ、ストレッチゾーンになるような仕事の与え方をすることが大切です。
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