自律型人材育成

コロナ禍における「育成目標」とは:“ASK”フレームワーク

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変化の激しい現在に求められる育成目標の重要性について、前回の記事でお伝えした通り、新たな「育成目標」が必要です。

それは、部下一人ひとりに合わせた「オリジナル」な育成目標を立てることです。
「〇年次では、××を身に付ける」といった、ある意味での答えがない現代においては、答えが分からないからこそ、厳密に決めずに、大まかな方向性を示して、上司と部下との間で目標を考え、合意を得るといった目標設定の決め方です。
そのためには、以下の3つのプロセスを行うことが求められます。

1:部下自身に、どうなりたいか、どういう方向に進みたいかを考えてもらう
2:部下の考えを聞いたうえで、上司の考えと会社の期待を伝える
3:部下の考えと上司の考え、会社の期待をすり合わせる

今回の記事では、どのような観点で部下に考えてもらえば良いのかについて、まとめていきます。

育成目標の“新”フレームワーク:ASKフレームワーク

ASKとは、以下の3つの言葉の頭文字を取って「ASKフレームワーク」と言います。

Attitude:身に付けて欲しい/身に付けたい態度・姿勢
Skill:身に付けて欲しい/身に付けたいスキル
Knowledge:身に付けて欲しい/身に付けたい知識

部下にまずは、どうなりたいか、どういう方向に進みたいかを、この3つの観点で考えてもらうのです。
また、にセットで考えるべきことは、“期間”です。
1カ月後、3カ月後、半年後、など、いつまでにどの程度を目指したいのかを明確にすることです。

この観点で部下に考えてもらったら、上司の視点で、会社から期待することを伝え、また内容や期間に応じた目標設定の現実性を見極め、ブラッシュアップしていきます。

その後、上司と部下との間で合意をしたら、目標達成に向けて走り始めるのです。

なお、注意すべきは、目標達成に向けて走り始めたら、終わりではありません。
“期間”で設定したタイミングは、上司と一緒にその達成具合を評価し、達成に向けた話し合いの機会としておきます。
そうすることで、上司として部下の育成に寄り添い、見届けることができます。部下としても、適切な指導をもらう機会を得ることで、達成に向けて走り続けることができるのです。

ぜひ、変化の激しい時代に合わせた「育成目標」ASKフレームワークを取り入れてみていはいかがでしょうか。

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