このコラムの読み手は、以下の方々を主な対象にしています。
- 初めて部下ができた人
- 部下の指導方針を考えている人
- OJTトレーナーとの面談をする人事担当者・上司
初めて部下ができたら、部下にはどのような社会人になって欲しいですか?
そして、そのために何を伝えていきたいですか?
多くの企業では、自分から手を挙げて部下をつけてもらうというより、人事や上司からの指示で部下がつくことが多いのではないでしょうか?
突然、上司になったあなたは、何から教えればよいのか、どのようなコミュニケーションをとればよいのか、少し戸惑うこともあるかもしれません。
まずは、部下にどのような社会人になって欲しいのか?をあなたなりに考え、部下本人とすり合わせることが大事です。
ただ、部下がまだ新入社員や若手社員のうちは、本人の希望が漠然としていたり、そもそもどのようなキャリアパスがあるのか知らなかったりと、スムーズなすり合わせが出来ないこともあります。
そこで、やはり大事なことは、上司であるあなたが、部下にどのような社会人になってほしいのか?を考えてあげることです。
これは、部下のキャリアを一方的に決めるという訳ではありません。
様々な職種や業種で共通して求められるような基礎的なスキルや考え方、マインドのイメージを持っておくということです。
そこで、本シリーズ<部下ができたら伝えたいこと>では、様々な職種や業種において共通して求められるような基本的な考え方やマインドをご紹介していきます。
あなたが「コレは部下に伝えたい」と思うことがあれば、ぜひ、取り入れてみてください。
<部下に伝えたいこと:正しく敬語を使う>
「敬語」使っていますか?
おそらく多くの社会人は、日々当たり前のように「敬語」を使っているかと思います。
なぜなら、ビジネスの世界で「敬語」は、当たり前に使いこなすことを求められる言葉だからです。
学生時代までは、アルバイト先で先輩の真似をしながら、なんとなく使っていた「敬語」ですが、社会人になると、その“なんとなく”が通用しなくなります。
なぜなら、間違った敬語を覚えていたり、正しい使い方が出来ていなかったりすると、相手に失礼だからです。
敬語は、言葉の通り「相手を敬う言葉」ですが、敬えていないことになってしまうのです。
例えば、このような言葉を聞いたことはありませんか?仕事でよく耳にする言葉です。
- 「~のかたちになります」
- 「~やらさせていただきます」
- 「~了解です」
- 「~でよろしかったでしょうか?」
これらの言葉は正しい敬語ではありません。
新入社員が間違った敬語を使っていても、まだ大目に見てもらえるかもしれません。
しかし、2年目、3年目社員が間違った敬語を使い続けていたら、“当たり前のことができない社会人”になってしまいます。
もし、これを見ているあなたが、「敬語に自信がない」と思うなら、ネットで『間違い敬語』や『敬語一覧』などいくつかキーワードを入れて検索してみてください。
そして、部下が間違った敬語を使っていたら、すぐに指摘してあげましょう。
間違っているかどうか不安に思ったら、ネット検索して確かめれば良いのです。
部下だけではなく、自分自身も正しい敬語を身に付けることができます。
部下には「正しい敬語を身に付けた社会人になってほしい」と共感できたら、ぜひ、取り入れてみてください。
少しでもあなたの部下指導に活かせる情報を提供できていれば嬉しいです。
このシリーズはまだまだ続きます。あわせて、ご一読ください。