新人に作業をお願いした時に、「わかりました」と答えたものの、出来た成果物を見たら、「全然わかってなかったよね?」と思ってしまった経験はないでしょうか?
新人の「わかりました」を鵜呑みにすると、後から痛い目に合うと思っている上司の方もいるそうです。
この話を聞いた時に、非常に残念に思いましたが、しかし、経験やスキルがない新人に対して、経験とスキルがある自分と同じように理解してほしいというのは、少し無理があるのかもしれません。
そこで、“後から痛い目にあわないように”するための方法をご紹介します。
非常に簡単な方法です。新人に伝えた後に、たった一言加えるだけです。
それは、
「今伝えたことを、自分の言葉で説明してくれる?」
です。
つまり、新人の理解状況を確認するということです。
説明を聞いて、どのように理解したのかを確認するだけで、認識齟齬の8割は無くなるでしょう。
その結果、皆さんが思っていたようなアクションを促すことが出来るはずです。
また、新人によっては、「自分の言葉で説明してくれる?」と言われても、話すことが苦手でうまく説明ができないことがあります。そうなると、聞いている方も正しく理解することができないので、そういう場合は、このような質問に変えてみましょう。
「今伝えたことを踏まえて、自分が何をすれば良いのか時系列で教えてくれる?」
新人がすべきことを順番通りに話をすることで、取るべきアクションを正しく理解しているかを確認することができます。
さらに、新人の理解状況を確認することで、自分自身の伝え方の改善点を知ることができます。そもそも、伝える情報が足りていない、伝え方が分かりづらいなどの問題点も見えるはずです。
たった一言で、新人の成果物やアクションは各段にレベルアップし、また、自身の伝える力も向上するなど、一石二鳥な質問なので、ぜひ取り入れてみてください。