礼儀正しさで組織力アップ

礼儀正しさで組織力を高める~Vol.3.無礼な人に改善を促す

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皆さんの職場には、このような人はいませんか?

・大勢の前で叱りつける
・本人は笑いを取っているつもりかもしれないが、心が傷つくほどからかう
・見下すような/バカにしたような話し方をする
・自分の考え以外は過小評価/興味を示さない
・自分よりも下だと判断すると無礼な発言や行動をとる

このような態度や発言を取る同僚や上司がいることを思い浮かべた人もいるかもしれません。
私自身も、過去このような無礼さが散見される組織に身を置いていたことがありますし、そうした人は大抵仕事が出来る人ばかりだったので、どこか憧れに似た気持ちを抱いていました。
しかし、そういう気持ちだけではなく、自己否定を何度もされ、辛い思いを沢山したのも事実なのです。

前回の記事では、無礼な人がいる職場において、まずは自分が変わっていくことの重要性をお伝えしました。今回の記事では、職場にいる無礼な人に、どのように改善を促していくかについてポイントをまとめています。
部下を持つ上司の人向けにはなっていますが、ぜひ、無礼な後輩や同僚がいる人も、上司を巻き込んで、職場から無礼を排除していく行動に繋げていただければと思います。ぜひ、ご覧ください。

無礼な人に改善を促す①『無礼は“損をする”』ことを伝える

前述のように、私自身も若い頃は、“無礼さ”は“仕事ができる人の特権”のように勘違いをしていたことがあります。
しかし、組織が大きくなるにつれて、外部から入社してくる同僚から、その態度が如何に異常かを耳にする機会が多いことに気付き、そう言った考えや態度が間違えていたことに気付き始めました。
そんな時、役員から呼ばれ話す機会があったのですが、その時に言われたのは、嬉しいことに昇格の話でした。しかし、嬉しさを噛みしめるのも一瞬で終わり、私の無礼な態度について指摘され、「今回の昇格は許すが、その態度が直らない限り、さらなる昇格はない」と断言されてしまいました。
私自身の言動が如何に人として無礼であるかをいくつもの例を挙げて説明される中で、正直、「そうした態度をしていたのは、役員含め上の人達なのに、どの口が言っているの⁈」と思ってしまったのも事実なのですが、今後、自分がこの会社でキャリアアップしていくための条件であることや、独立を考えた時に、そうした無礼な態度はマイナスになると考え、直すと心に決めました。


つまり、無礼な態度をとることが、自分のキャリアに如何にネガティブに働くかや、対人関係において、自分の行動が悪い結果に繋がるなど、“損に繋がる”と伝えることが重要です。
人は、「こうすると得」ということよりも、「こうしないと損」ということに強く反応する傾向があります。無礼な行動をとる部下がいるのなら、行動を改めないままだと損をするのだと理解させることが重要です。

無礼な人に改善を促す②フィードバックで改善を加速させる

無礼な人に、無礼さが如何に損をする行動なのかを理解してもらったら、次にするべきことは、その問題のある社員とともに改善の計画を立てることです。
計画を考える上でのポイントは以下の通りです。

  • その人が最終的にどうなればいいのか
  • どうすれば、その人が会社に貢献する存在になるか
  • その人を変えさせるのに何が最も効果的か
  • どういう計画ならその人は守っていくか

このポイントに沿って、相手と対話をしていくことが重要です。

また、その改善を加速させていくのに、効果的なことは“フィードバック”です。
無礼な行動をとっていた人は、どのような話し方や振る舞いが無礼であるかの基準を忘れてしまっていることが多々あるので、もし、そうした言動が見られた際は、すぐに注意をしてあげるべきなのです。

ただ、注意をする際は、人前でその行動は無礼だと伝えてしまうと、その様子を見た人が恐怖を感じたり、注意をされた相手は自尊心が傷つけられ改善行動を辞めてしまう可能性があります。
ですから、会議室など、一目をさけて注意をしてあげると良いでしょう。
ぜひ、職場から無礼さを排除していただければと思います。

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