このコラムの読み手は、以下の方々を主な対象にしています。
- 上司や先輩から文章の書き方を指摘されることの多い人
- 文章を書くのが苦手な人
- OJTトレーナーとなり、部下の文章をレビューすることになった人
仕事において、「自分には文章を書く才能がないから」というのは言い訳になりませんよね。
ビジネスにおける文章は、相手に誤解なく、わかりやすく伝えることが大切です。
読み手によって、様々な解釈ができる文章では、仕事関係者内での認識齟齬が発生し、各々が違う方向を向いて仕事をしてしまいかねないからです。
ですから、ビジネスにおける文章は、『相手に誤解なく、わかりやすく伝える』書き方をしなければなりません。
このコラムでは「意味の重複」についてお伝えしていきます。
意味の重複とは、「頭痛が痛い」というように、意味が重なる重複表現のことです。
このような重複表現は、読み手に稚拙な文章という印象を与えてしまいます。
丁寧に書こうとすると、重複表現になりやすいものですので、気を付けましょう。
よくありがちな重複表現を挙げます。
文章を書く際に、意味が重複していないか考える視点を持つことが大切です。
- 被害を被る→被害に遭う
- 価格を値下げする→値下げする、価格を下げる
- ○だけに限定する→○に限定する、○だけにする
- お金を入金する→入金する
- 返事を返す→返事をする
- 違和感を感じる→違和感を覚える
- いまだ未完成→未完成
- あらかじめ予定する→予定する
- 電車に乗車する→電車に乗る
ぜひ、ご自身がビジネス文章を書く際や、部下の文章をレビューする際の参考にしてみてください。
チェック観点:
- 意味の重複がないか考える