OJT部下育成

今さら聞けないビジネス文章の書き方vol.6.順接と逆説

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このコラムの読み手は、以下の方々を主な対象にしています。

  • 上司や先輩から文章の書き方を指摘されることの多い人
  • 文章を書くのが苦手な人
  • OJTトレーナーとなり、部下の文章をレビューすることになった人

仕事において、「自分には文章を書く才能がないから」というのは言い訳になりませんよね。

ビジネスにおける文章は、相手に誤解なく、わかりやすく伝えることが大切です。

読み手によって、様々な解釈ができる文章では、仕事関係者内での認識齟齬が発生し、各々が違う方向を向いて仕事をしてしまいかねないからです。

ですから、ビジネスにおける文章は、『相手に誤解なく、わかりやすく伝える』書き方をしなければなりません。

このコラムでは「順接と逆説」についてお伝えしていきます。

接続後は文と文を繋げる言葉です。前後が予想通りの文章に繋がる場合の接続詞は順接、予想外の文章に繋がる場合の接続詞は逆説です。

順接には「だから」「したがって」「ので」「ため」などがあります。

「Aだから、B」「Aなので、B」などです。

Aの部分が、Bの部分の原因や理由を示していることが多い文章ということになります。

逆説には「だが」「しかし」「ところが」「にもかかわらず」などがあります。

「Aだが、B」「AにもかかわらずB」などです。

AとBの関係は、予想外の出来事を示す関係や対比関係になることが多い文章ということになります。

また、Bに最も伝えたいことをもってくる場合もあります。

例えば、睡眠は大事だ。しかし、食事も大事だ。(最も伝えたいことは、「食事は大事」)

このように、順接と逆性にはそれぞれ異なる特徴があり、使い方にはいくつかのルールがあります。
本来、順接の関係を表わす文章にも関わらず、逆説を使ってしまえば、読み手は混乱してしまいます。
分かりやすく伝えるためには、正しく接続後を伝うことが大切です。

ぜひ、ご自身がビジネス文章を書く際や、部下の文章をレビューする際の参考にしてみてください。

チェック観点:

読点にはルールがある。

  • 順接は、理由や原因を表わす関係や予想通りの関係を表わす文章に使う
  • 逆説は、予想外の関係や対比、最も伝えたいことを表わす文章に使う