研修内製化のススメ

新型コロナウイルスの影響でどう変わった?新入社員研修の各社事例

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4月7日の緊急事態宣言が出る前の3月中から、新人研修のオンライン化の導入や、そもそも新人研修は実施しない、と決断された企業などのニュースを目にしたけれど、実際、各社の対応はどうだったのか?

コロナという緊急事態の中、各社の状況を把握することもままらないほど、すごい速さで意思決定を迫られた新人研修担当者様も多かったのではないでしょうか。

ここでは、大手IT企業と大手SI企業の2社の事例をご紹介します。

4~6月の新人がどのように過ごすことになったのか、そして、不安や困りごとなど正直な“本音”も語っていただきましたので、如何に今年の新人研修は大変だったのかをご理解いただけるかと思います。

1:大手SI企業のコロナ対応×新人研修事例

<コロナ対応×新人研修の概要>

4月は例年通り、共通研修と各種手続きとなっているが、コロナ対応に迫られた今年は、これらすべてをオンラインで行うというチャレンジをしました。

5月は例年、GW中間にある営業日は研修を行っていましたが、今年は初めて有給休暇の取得期間としました。

GW終了後は、これも例年通り、職種別研修となりましたが、基本はオンラインでの対応となりました。研修会社さんに依頼して、オンライン中継の研修です。

6月以降は、職種に応じて、段階的に配属になりました。

<新人研修担当者の不安・困りごとなど>

  • 例年学んでいる内容に比べ7割程度減ってしまってはいるが、とりあえず、最低限のことは研修できたのは良かったと思っている。 ただ、すべてオンラインでの研修になってしまったため、クラスルーム型の研修で行う、実践の伴う演習が出来ないまま配属になってしまって大丈夫か?という不安があります。(毎年、講義で学んだことを演習で実践し、より理解を深めている様子を見ていたので…とっても心配です!)
  • 「OJTの現場で実践してもらえれば良い」という意見もありますが、OJTトレーナーの負担は例年に比べ大きくなるし、どれだけ丁寧に育成してくれるかはトレーナーのタイプによって変わってくるので、今年の新人は、成長に大きく差が出そうですね…。
  • その他には、人事と新人のコミュニケーションはチャットで出来ましたが、同期同士のコミュニケーションは極端に少なくなってしまい、同期同士の横のつながりはできたのだろうかと不安が残ります。同期同士の横のつながりがその後のメンタル不調時の支えになったり、防止につながったりするので、秋頃のフォローが例年より求められるかもしれません。

2:大手IT企業のコロナ対応×新人研修事例

<コロナ対応×新人研修の概要>

4月1~3日までの3日間は、入社式、オリエンテーション、各種手続きなど、少人数に分けるなど3密は避けた状態でなんとか遂行したものの、7日の緊急事態宣言後は、在宅勤務となり、新人研修も同様の扱いとなりました。

元々契約していたEラーニングサービスから、新入社員でも受けられるコースの受講や課題図書を送り、今後に活かすことをまとめてもらうなどにしました。

5月は、例年通りGW期間はしっかり休んでもらい、GW後から現場配属になりました。

<新人研修担当者の不安・困りごとなど>

  • 正直、今年の新人研修は後手後手になったな、と…。3月中に新人研修を中止にする企業やオンライン研修に変更する企業がある中で、弊社は緊急事態宣言を受けて、オンライン研修にすることを決めました。
  • Eラーニングもコンプライアンスやマナーなどの本当に必要最低限の学びになってしまいましたし、社会人としての心構えの課題図書を読むなどで、例年の教育の50-60%くらいになってしまったように思います。
  • そんな状態で現場配属なので、現場のトレーナーは育成が大変でしょうし、しかも、双方が在宅勤務をしているので、コミュニケーションがうまく取れているようには思いません…。新人は初めての作業で分からないことが沢山ある状態で、オンラインだと何がどう分からないかを説明しづらいでしょうし、そもそも目の前にいないトレーナーに対してちゃんと質問できているのか…。

結論と2021年度の新人研修に向けて

2社ともオンライン教育を取り入れていますが、計画を立てる暇がないほどの“超”短期的に教育方針を決断されていることは、非常に素晴らしいのではないかと思えます。

しかし、どちらの企業の人事担当者様に残る課題は、従来のクラスルーム形式で得られる「実践演習を通して身に付くこと」、「同期同士のつながり」など、従来の当たり前を担保できなかったことのようです。

2021年の新人研修でも、「コロナ感染防止を踏まえた新人研修」の必須となる中で、これらを担保するためには『新型コロナウイルスに対するガイドライン』の策定が求められると考えます。

例えば、以下のようなガイドラインを設けるなど。

・実戦での学びが求められる研修は、集合可能人数を10名や20名とするなど研修を少人数クラスに分ける

・集合が求められない知識系研修は、オンラインにする

少人数クラスに分ける場合は、講師の数を増やす必要があります。そこで問題になるのが、外部の研修会社に依頼している場合は、クラス増に伴い、コストも増えてしまうことです。

そこで、アヴァンサーレの研修内製ナビがご提案するのは、『研修の内製化』です。

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2021年度の新人研修に向けて、ぜひ、ご検討ください。

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また、マルチタスクで忙しく、日々の情報収集はなかなか難しい人事担当者様にとって、手軽に読める本記事のような人材育成お役立ち情報を不定期で更新しております。

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