皆さんは、リモートワーク(在宅勤務)での働き方に慣れましたでしょうか?
最初の頃は、戸惑うこともあったかもしれませんが、今では、新しい働き方に慣れ、新たな不安や課題を感じていませんか?
今回は、前回の記事リモートワークのメリット・デメリットの中でご紹介しましたが、このようなデメリットがありました。
- 「仕事とプライベートが分けづらく長時間労働になってしまう」
- 「適切に自身の業務を評価してもらえるのかが不安」
- 「部下がきちんと業務を行っているかが不安」
これらのデメリットを解消するための技術について、前編・後編の二本立てでご紹介します。
“仕事”を分解して考える
今回のデメリットを解消する上で、まず、仕事とは何かについて考えていきます。そう考えると、まどろっこしいと感じる読者の方もいるかもしれませんが、この観点で考えることで非常にシンプルに、そして効果的に、問題(デメリット)を解消することができます。
どういうことかというと、仕事の多くは、作業指示から始まります。
この作業指示というのは、仕事をする上でのインプットになります。そして、そのインプットをもとに作業をし、成果物ができあがります。この成果物はアウトプットです。
つまり、仕事というのは、インプットとアウトプットの関係性で成り立っているということです。
インプットとアウトプットの関係
この「仕事とは、インプットとアウトプットの関係」で成り立っていることを踏まえると、何が言えるでしょうか。
皆さんも一度は経験をしたことがあるかもしれませんが、上司に成果物を見てもらったら、「ちょっとイメージが違う」や「この点をやり直してほしい」などと言われ、作業の手戻りが発生し、場合によっては残業になってしまったという経験があるのではないでしょうか。
残念ながら成果物の品質が低い、つまり、アウトプットの品質が低いと作業の手戻り、残業になってしまうということです。
では、なぜ、アウトプットの品質が低いのかというと、時間が足りなかったり、スキルが足りなかったり、という点もありますが、その多くは、作業指示を正しく理解しないまま作業を着手しているからです。
上司からの作業指示に対して、「ああ、こういうことね」や「何となく理解している」という曖昧な状態で作業に着手しているということです。
皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか?
また、このインプットとアウトプットの関係性は、「作業の手戻り」や「残業」といった問題だけではなく、「自身の評価は適切にしてもらえるのか」や「部下の業務態度への不安」にも深く繋がっています。
まず、評価に関しては、リモートワークになると、働いている姿を常に見てもらえる環境でなくなったことで、今まではプロセスも評価してもらえたのが、それが出来づらくなってしまいます。そうなると、成果物ベースの評価に変化する企業が増えていくでしょう。
その変化に対応していくためにも、アウトプットである成果物の品質を高めていくことが大切です。
また、評価する立場の上司にとっては、プロセスが見えなくなった分、品質の高いインプットをすることで、成果物ベースの評価が適切にしやすくなるのです。
では、どのようにすれば良いかというと、インプットの品質を高めることが重要です。
そのインプットの品質を高めるためのポイントは、<連載>リモートワークの生産性を高める技術Vol.3. 技術①:作業内容の可視化と合意で生産性を高める(後編)でご紹介します。
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- <連載>リモートワークの生産性を高める技術 Vol.1.リモートワーク(在宅勤務)のメリット・デメリット
- <連載>リモートワークの生産性を高める技術 Vol.2. 技術①:作業内容の可視化と合意で生産性を高める(前編)
- <連載>リモートワークの生産性を高める技術 Vol.3. 技術①:作業内容の可視化と合意で生産性を高める(後編)
- <連載>リモートワークの生産性を高める技術 Vol.4. 技術②:効果的な社内コミュニケーションで生産性を高める(前編)
- <連載>リモートワークの生産性を高める技術 Vol.5. 技術②:効果的な社内コミュニケーションで生産性を高める(後編)
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